対症的療法と根本的療法
つい最近企画について学ぶ機会がありました。普段はエンジニアとしてサービスの開発をしていて、ごりごりコードを書いているのですが、ユーザにサービスを届ける立場として開発だけではなくそこに +α として”企画”という部分をより知っていこうと今学んでいます。
まず、学んだことというのが「対症的療法」と「根本的療法」です。対症的療法はある課題や問題に対して、素直に解決策を見いだして対応すること。根本的療法は何が原因でその問題が起きているのか根本原因を考えて対応することになります。
たとえば、以下の状況があった場合。
「60代一人くらしの女性が冷蔵庫のものを余らせてしまい賞味期限をすぎてしまうケースが多い。あなたがスーパーの店長だったらどんな対策を打ちますか?」
原因を考える
いきなり対策を考える前になぜそうなってしまうのか原因を考えてみます。
- 献立を考えずに食材を買ってしまう
- 何度も買いに行くのが手間なためまとめ買いをしてしまう
- 冷蔵庫に奥にあるものに気付かず同じものを買ってしまう
- 家族暮らししていた習慣が残り1人前の目安がわからない
など、いくつかこんな原因があるのではないかと推測します。これらの原因から対策を対症的療法と根本的療法に分けて考えてみます。
対策を考える
対症的療法
- 献立単位でパック販売する
- 1人前の目安が分かるように販売する
- 食材にいくつかレシピも添えてあげる
根本的療法
- デリバリーサービス
対症的療法では課題に対し売り方や商品の見せ方を変えて対応しています。スーパーに来店するユーザを落とすことなく対応していることになります。それに対し根本的療法では、お年寄りが頻繁にスーパーに来る大変さを考え、デリバリーサービスをすることで必要なときに必要な分だけ食材を届けることでまとめ買いすることを防止しています。スーパーに来店するユーザはその分減りますが、お店側はユーザに食材を有効に使っていただけるし、ユーザはお店に足を運ぶことなく食材が手に入れることができます。
まとめ
今回のケースで正解はありませんが、ユーザの課題を解決する際にこういった考え方は大切だと感じました。ユーザの真意を考え、状況によって使い分けできることが大事ですね。